子供の髄膜炎
子供の髄膜炎で代表的なものは、Hib(インフルエンザ菌b型)が原因となるHib髄膜炎です。子供の細菌性(化膿性)髄膜炎の70%を占めています。秋から冬にかけて患者数が増えるのが特徴です。特に0歳代の乳児がかかりやすいとされています。
発熱、頭痛、嘔吐、けいれんなどが起こりますが、風邪やウイルス性胃腸炎と症状が似ているため、初期の段階では診断をするのが難しい疾患です。血液検査をしても何も異常が認められない場合もあります。髄液検査が、診断確定の判断材料になります。
発症した患者の25%が後遺症(難聴、精神や運動の発達遅滞、水頭症など)を残し、5%が死亡するとされています。大変予後の悪い疾患です。
治療は抗生物質の投与が中心になりますが、最近では耐性菌がでてきており、35%には抗生物質が効かないようです。
現在はHibワクチンが国内でも承認されているので、ワクチン接種をするのが病気を防ぐ一番の手段です。1回7000円で、2ヶ月〜7ヶ月の場合4回接種、7ヶ月〜1歳は3回接種、1歳以上は1回接種します。
Hib(インフルエンザ菌b型)が原因となる細菌性髄膜炎の他に、肺炎球菌が原因となるものもあります。子供の細菌性(化膿性)髄膜炎の原因の30%が、肺炎球菌によるものです。肺炎球菌による髄膜炎での死亡率は10%にもなります。肺炎球菌に対する予防接種は、まだ国内では承認されていません。
他にウイルス性の髄膜炎(無菌性髄膜炎)もありますが、こちらは早期発見、早期治療を行えば予後は良好のようです。
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